5月から7月頃に様々な彩りの花(装飾花)を付けて、
梅雨時期の風物詩として親しまれているあじさい。
観賞用に庭園や公園などで植栽され、
咲き始めは白っぽく、次第に色が変わってくることから、
「七変化」とも呼ばれて楽しまれています。
青や紫、ピンクといった様々な色を見せるのは、
土壌のph(酸性・アルカリ性)によって花の色が異なり、
酸性が強いと青みがかり、アルカリ性が強いと赤みがかるのです。
一般的に「あじさい」といってイメージするのは、
こんもりと装飾花が球状になっているあじさいでしょう。
これは日本原産の「ガクアジサイ」が改良されたもので、
「西洋アジサイ」と呼ばれいます。
これ品種以外にもアナベル、ヤマアジサイ、
コアジサイ、ノリウツギなど色々な種類・形があるのです。
東京で人気のあじさい祭り
「辛抱強い愛情」、「高慢」、「元気な女性」などの花言葉を持つあじさいは、
雨に濡れてしっとりと咲き誇る姿が一番美しく見えるでしょう。
梅雨時期で雨が続くと気持ちが沈みがちになりますが、
この時期だからこそ楽しめるのが「あじさい祭り」なのです。
東京で人気が高いあじさい祭りの一つが、
文京区白山神社・白山公園で行われる文京あじさいまつり。
さくら・つつじ・梅・菊と並び、
文京花の五大まつりの一つに数えられます。
白山神社の境内から白山公園にかけて、
約3000株のあじさいが梅雨の時期に見ごろを迎えます。
期間中は週末を中心に模擬店の出店や、
色々なイベントも行われているので見どころも多く人気があります。
30品種、10,000株のあじさいが出迎えてくれるのが、
府中市郷土の森博物館で行われる、郷土の森 あじさいまつりです。
あじさいの花越しに見える古き良き時代の町並みや、
茅葺き屋根の民家などの風情を楽しめるのは同館ならではでしょう。
こちらでもあじさいにちなんだ様々なイベントがあり、
訪れる人たちを楽しませている。
また珍しい品種などを含めた150品種、10,000株のあじさいを楽しめるのが、
としまえん内あじさい園で行われる あじさい祭り。
色々なテーマで分けられたあじさい園は、
ヤマアジサイや西洋アジサイの珍しい品種など見どころも多い。
期間限定の模型列車が走ったり、夜間ライトアップする「あじさいナイト」、
園内スタッフが解説する「あじさいガイドツアー」など色々楽しめます。
天気がすぐれなくても楽しめる、
梅雨時期ならではのあじさい祭りは目も心も癒されるでしょう。
文京あじさいまつり
場 所:文京区白山5-31-26 白山神社・白山公園
お問合せ:文京区観光協会 TEL 03‐3811‐3321
郷土の森 あじさいまつり
場 所:府中市南町6-32 府中市郷土の森博物館
お問合せ:財団法人府中文化振興財団 TEL 042-368-7921
としまえん あじさいまつり
場 所:練馬区向山3-25-1 としまえん内あじさい園
お問合せ:としまえん TEL 03-3990-8800
歴史ある有名な名所であじさいを楽しむ
東京では緑があまり無いイメージがありますが、
都内であじさいが楽しめる場所は意外に多くあります。
皇居東御苑は、皇居の東側にある旧江戸城の本丸と二の丸を中心とした場所で、
桜や梅、つつじなどあじさい以外にも四季折々の花々を楽しむことができます。
また歴史ある名所でもあじさいは楽しめ、
飛鳥山公園や京王百草園、薬師池公園などがあげられます。
その他にも以下のようなところで、
あじさいが楽しめます。
- 浮間公園
- 神代植物公園
- 上野恩賜公園
- 国営昭和記念公園
- 旧岩崎邸庭園
- 台東区立隅田公園
- 舎人公園
- 浜離宮恩賜庭園
それぞれの名所で6月~7月頃が、
あじさいの見ごろを迎えるのです。
雨の中で傘をさしながらの方が楽しめるあじさいを、
ぜひこの時期に堪能してみてください。
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