本を見れば、いったい何が書いているんだろうって
気になりませんか?
たとえそれが、全く知らない外国語であっても。
本好きにとっては中身が知りたい。
興味しんしんですよね。
だから、
ヴォイニッチ手稿はもう、
フラストレーション満載の謎の寄書。
世界の大いなる謎です。
ロゼッタストーンだってヒエログリフだって
亀甲文字も解読されたのに、
全く解読不能の文字なのですから。
そのヴォイニッチ手稿で新しい説が出たようなのです。
そもそも何なの? ヴォイニッチ手稿
それは1912年、アメリカ人古書商人
ウィフリッド・ヴォイニッチによって
イタリアの寺院で発見されました。
ヴォイニッチは見つけた人の名前なのですね。
現在はエール大学で保管されています。
放射性炭素年代測定により、描かれた羊皮紙は
1404年から1438年辺りに北イタリアで作られたと
いうことはわかっています。
でも描かれたのはもっと後かもしれません。
しかしだれが、何のために描いたのかも、
何を記してあるのかもわからない謎の寄書なのです。
そもそもどんな本なの?
アルファベットにも、記号とも未知の言語とも
見えるような文章?と
彩色された絵で構成されています。
手描きのようです。
絵は、植物が多いです。
マントラみたいな丸いデザインとか人もいる。
かなりぶっ飛んでます。
女の人が集団でお風呂に入っているみたいな。
植物だって実在するものとはちょっと違います。
今まで、アメリカ、イギリスの暗号解読者たちが
解読を試みました。
でも、全くわかりませんでした。
アメリカ、イギリスの暗号解読者ってすごいのですよ。
太平洋戦争や第二次世界大戦の影の精鋭でしたから。
それはさておき、そんな彼らも全然歯が立たない。
だからこれは、ニセモノっていう説が最も有力でした。
でも、単なるでたらめとも言えない
言語特有の規則性も有るとか。
人口言語、コンピューター言語みたいに
人工的に作られたものではないかとも言われています。
もしかしたら、宇宙人が残した物かもっていう説も。
謎です。
新しい説って?
新しい説を提唱したのは植物学者の2名。
中世の中央メキシコで使われていた言葉ではないかと
言うのです。
ヴォイニッチ手稿に描かれた植物が、
アステカ時代の植物、シャボンの木との類似に
気付きました。
あるいは、ビオラというパンジーに似た植物。
手稿の絵はユーラシア大陸原産種のビオラではなく、
北アメリカ原産種のものだと確信を持っています。
イタリアで発見され、ヨーロッパ起源だと長い間
信じられていた物が、中米起源だというのです。
最終的に手稿のなかの303のうち37の植物、
6種の動物と1種の鉱物をテキサス州から
中央メキシコまでの地域の原産種に特定しました。
さらにヴォイニッチ手稿の絵の描き方が
16世紀のメキシコの写本と似ているとも
主張しています。
書かれた言語は既に絶滅したナワトル族方言
ではないかと推測されています。
ナワトル語はメキシコで話されている
アステカ語族の言語。
ちなみにチョコレートはナワトル語の
「苦い水」っていう意味だそうです。
もしこれが解明されたら、歴史の教科書にのる程の
大発見ですよね。
ワクワクしませんか?
失われた言語が復活するのですよ。
残念ながら、発見した2人は植物学者。
言語の専門家ではありません。
今後の更なる調査が期待されます。
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