おいしいおはなし

和食のマナー。食べる順番にも決まりがあるってホント?

食べ盛りの中学生の息子、食事の時には彼なりの食べる順番にこだわりがあるようなんです。

息子は小さい頃からご飯とおかずは交互に食べるのですが、どうしてか汁ものだけは最後まで口を付けないんです。不思議です。「ご飯とおかずと汁物を三角に食べるように」と何度も言ってはいるのですが、「自由に食べたいように食べさせてよ」と言います。

そうは言っても、もう中学生。いい加減に食事のマナーというものも知っておかないと、大人になって恥ずかしい思いをすることにもなりますよね。

ただし、私自身も和食のマナーについてそんなに自信がありません。この機会に、和食を食べる順番についてしっかり調べていこうと思います。

和食の基本マナーとは?

和食の基本的な配膳は、一汁三菜と言われています。ご飯・汁もの・主菜・副菜・副々菜から構成されるのが和食の基本です。

具体的には、

  • ご飯(主食)
  • 汁もの(みそ汁・すまし汁)
  • 主菜(肉や魚、卵、豆腐などタンパク質の入ったメインのおかず)
  • 副菜(野菜やイモ類、大豆製品を中心とした小さなおかず)
  • 副々菜(野菜や海藻を中心とした漬物や和え物のおかず)

それぞれ置く場所にも決まりがあります。

  • 向かって手前左にご飯
  • 手前右に汁物
  • 左奥に副菜
  • 真ん中に副々菜
  • 右奥に主菜

となっています。理由は諸説ありますが、日本には古来より左側に重要なものを置く、という考え方があります。

主食のご飯が左なのは、昔から神様にお供えする神聖なものとして扱われていたから。ただの「飯」とせずに「御」を付けて、御飯としているのも大切にされていたことが伺えますね。

副菜や副々菜を左側に置くのは手で持ちやすいため、主菜が右側なのは大皿で置いたままになるためです。

和食での食べる順番

和食を食べる時には順番があります。食べる順番には意味があるので詳しく見ていきましょうね。

一番初めは汁物から

和食では、汁ものを一番最初にいただきます。

理由は2つあると言われています。

  • 箸先を湿らせるため
    粘り気があるご飯粒などが箸先にくっ付いてしまうのを防ぐため、始めに箸を湿らせておきます。箸に付いたご飯粒をなめて取る行為は、なぶり箸と言ってマナー違反になります。
  • 胃腸を温める
    温かい汁ものを飲むことで喉や胃腸が温まり動き始めるため、食欲も高まります。

二番目はご飯

汁ものの後には、ご飯をいただきます。

和食では料理を最後まで美味しくいただくため、味の薄いものから順番に食べるようになっています。まずはご飯を一口食べてから、次におかずを食べます。

また、ご飯の上におかずなどを乗せて食べるのはマナー違反です。ご飯茶碗をおかずの受け皿のようにするためよくない、と言われています。

三番目におかず

ご飯を一口食べたら、おかずを一口食べます。

おかずには主菜、副菜、副々菜とありますが、食べる順番も決まっています。おかずに関しても味の薄いものからいただくのがマナーになります。和食では、配膳された時に左側から味の薄いものを置くようになっています。一番左のおかずから食べるようにしましょう。

汁もの→ご飯→おかずの順番に一口ずつ食べていったら、再度汁ものへ戻りご飯、おかずと繰り返して食べるのが和食のマナーになります。

まとめ

和食を食べる時に、順番に細かい決まりがあることに驚きました。

いくら息子に食べ方のこだわりがあるからと言っても、マナーがあると言ことをしっかり教えていこうと思いました。そのためには、まず私から。今日の食事から食べる順番にも気をつけてみようと思います。

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