季節の変わり目はめまいがする、だるくなる、頭痛がおきるなど様々な体調不良が多くなる時期です。
特に冬場は風邪だけでなくインフルエンザやロタウイルス、ノロウイルスなど様々な感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。3度の食事を見直す事で予防や症状の改善に効果が期待できます。
季節の変わり目におきる体調不良の原因は?
体調不良の原因はいくつか考えられますが、主なものとして気温差や冷えなどが考えられます。
気温差
朝晩の気温の変動が大きいと、体温調節を行う自律神経が乱れやすくなります。自律神経は、心臓や胃腸などの内臓の動きや血流や体温の調整など、体にとってとても大事な働きをしています。
特に前日よりも気温差が5度以上あると症状も引き起こされやすくなり、体だけでなくイライラする、憂うつになるなどの精神的な不調もでることがあります。
冷え
冷えも体調不良の大きな原因です。冷えると血管が収縮して血流が悪くなります。免疫力も低下するので風邪をひきやすくなるだけでなく、アレルギーや生活習慣病などの様々な病気の原因となることがあります。
体を温める食事とは?
体が冷えてしまうと内臓の働きが悪くなることから、胃腸の働きも低下してしまいます。体を温める食材にはショウガ、ネギ・ニラ・ニンニク、紅茶などがあります。
ショウガ
ショウガには辛み成分がありますが、この成分が血流を促進して体を温め、新陳代謝を活発にしてくれるため、冷えた体を温める作用があります。同様に紅茶にも体をあたためる効能があるため、紅茶にショウガをすりおろして入れると体が芯から温まります。
ほかにもすりおろしてショウガ焼にしたり、おなべやスープに入れたりといろいろな食事に使うことができるので、常備しておきたい食材の一つです。
免疫力をあげる食事
免疫とは、体内に侵入した病原菌やウイルスなどの異物を攻撃して排除するために、もともと人体に備わっている機能です。免疫力アップに大いに役立つ食材としては根菜類や果物などがあります。
根菜類
れんこん、じゃがいも、ブロッコリー、かぼちゃなどの根菜類にはビタミンCがたくさん含まれています。ビタミンCは白血球の働きを強くして、免疫力を高めてくれるといわれているので冬場には意識して取りたい食材です。
特にブロッコリーやかぼちゃにはビタミンCだけでなく、ビタミンEも豊富にふくまれているために、煮物や野菜サラダなどで、日々の食事に積極的に取り入れるようにしたいものです。特に、様々な野菜類を使った鍋料理は栄養満点で、おすすめしたい食事の一つです。
果物
いちごやみかん、ゆずといった冬の代表的な果物にもビタミン類がたっぷり含まれています。みかんやいちごは特に調理の手間も不要で、そのままお口に入れるだけなのでとっても便利です。
小さめのいちごなら10粒ぐらい、中くらいなら7~8粒ほどで一日分の栄養素が取れてしまいます。ゆずは皮に特にビタミンCが多いので、細かく刻んでいろいろな食事に乗せて食べてみると風味が良い上に、栄養もたっぷり採取することができます。
自律神経を整える食事
自律神経は交感神経と副交感神経の二つがありますが、どちらか一方が過剰に働きすぎたり、両方が低下してしまうと体調不良が出やすくなります。
肉や魚介類
タンパク質には自律神経を整えるために必要な神経伝達物質が含まれています。ほかにも内臓、血液、毛髪、皮膚など、体のあらゆる組織の材料になるとても大事な栄養成分なので、毎日の食事でしっかりとることが大事です。タンパク質は肉や魚介類などに多く含まれています。
発酵食品
GABA(ギャバ)はアミノ酸の一種で、身体を休めるときにはたらく自律神経である「副交感神経」の活動を促してくれる作用があります。GABAを意識して食事に取り入れることでリラックス効果が期待できます。
GABAは発芽玄米や、味噌や漬物などの発酵食品に多く含まれています。発芽玄米入りのごはんやみそ汁や漬物といった和食はGABAをたくさん取れるので、特におすすめの食事です。
まとめ
季節の変わり目の体調不良を改善するには、まずは食生活を見直してみることが大事です。偏った食事は栄養が不足しがちになるので、免疫力の低下につながってしまいます。
特別に凝った料理をする必要はありませんが、毎日の料理にほんのひと工夫することで。心身ともに健康的な生活を送ることが可能になります。
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