秋になると、方々のご近所さんから戴く機会が多いりんご。私の住む地域は、りんごの産地としてよく知られている場所なんです。
りんごはありがたく毎日の食卓に上るのですが、日が経つにつれて「ぼけて」しまって、シャキシャキとした食感が無くなり果汁の抜けたようなぼんやりした味になってしまいます。
我が家の場合、箱ごとりんごを戴くことが多く面倒なので、日の当たらない部屋にそのまま保存しておき、5つほどをラップに包んで冷蔵庫に入れておきます。
でも、この方法でリンゴを保存しておくのは正解なのでしょうか?りんごの食感を保つ保存の方法について調べてみましたよ。
りんごの食感が変化する原因とは?
りんごの食感や味が変化して美味しくなくなってしまうのは、りんごが熟しすぎてしまうことが大きな原因です。
果物は、収穫された後も呼吸をして代謝を続けています。果物に含まれるペクチンが糖に変化するので、甘くなっていきます。例えばバナナのように、収穫の時にはまだ青く硬かったバナナが黄色く柔らかく熟れていく様子と同じです。
これは、果物自身が「エチレンガス」を発生させるためで、エチレンガスは未熟な果物に対して早く熟すように指示を出す植物性のホルモンだと言われています。
りんごは、特にエチレンガスを多く発生させる果物です。箱の中に腐ったりんごを入れたままにしておくと、他のりんごもどんどん腐ってしまうほど、他の固体にも影響を及ぼしてしまいます。
りんごの場合、エチレンガスによって糖を代謝に消費しすぎてしまうことで、甘みや味が失われてしまいます。また、保存する温度が高いと、
追熟のスピードが速まるため、保存温度には気を遣わないといけません。
しかし、りんごの保存方法を工夫することで、りんごの食感を今までよりも長く保つことができるようになるんですよ。
りんごは冷蔵室での保存がおすすめ
りんごの保存は、低温多湿な場所が適しています。実は、りんごを野菜室で保存しておくよりも、りんごの保存に理想的な温度である0~5℃の冷蔵室の方が適しているんですよ。
りんごを冷蔵室で保存すると、2ヶ月ぐらいは美味しく食べることができます。ただし、りんごをそのまま冷蔵室に入れてしまうと、他の野菜や果物にもエチレンガスが作用して、成長を促してしまうので劣化を早めることになります。
りんごを冷蔵室で保存する時には、エチレンガスが漏れないようにするのがポイントです。また、りんご同士でもお互いに熟し合うので、同じ袋にたくさん入れて保存しない方が長持ちします。
りんごのベストな保存方法
冷蔵室での保存で「低温」の条件はクリアできますが、冷蔵庫は湿度が低いため乾燥します。りんごにとって乾燥は大敵です。
りんごを冷蔵室で保存する時には、洗わずにペーパータオルや新聞紙などで包んで1つずつポリ袋に入れます。ポリ袋の口はしっかりと結んで、できるだけ密閉します。
りんごは、扉の開閉で温度変化の少ない冷蔵室の奥の方で保存します。
りんごの数が多くて冷蔵庫に入りきらない場合は、箱に入れたままできるだけ涼しい場所で保存します。しかし、常温での保存だと1ヶ月が過ぎれば食感が変わってきます。
ちなみに、ポリ袋ではなくラップで密着させて冷蔵室に入れておくのもいいのかと思って調べてみたところ、2ヶ月経ったりんごは水っぽくすりおろしたりんごのような味になるとのことでした。
また、たくさん蜜の入ったりんごはどんな方法で保存しても、日持ちがせず1ヶ月ぐらいで味が変化してくるので、できるだけ早く美味しいうちにいただきましょう。
まとめ
りんごは、冷蔵庫で保存するのが長持ちさせる秘訣だったんですね!あんまり冷やすのは良くないのかと思っていました。
これからは、少し手間がかかりますが、できるだけ冷蔵室に保存しておくようにします。でも、味がぼやけたりんごも、アップルパイやジャムにして最後までりんごを楽しむことができますよ。
今年の秋、またりんごが届くのを楽しみに待とうと思います。
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