テレビで実験をしている理系女子の特集をやっていました。理系と言えば男子が多いと言われています。しかし最近は、実験が好きな理系女子が増えているようです。地元の私立女子高校でも、新しくグローバルサイエンス科ができて、人気の学科ようです。実験をしたくて工学部に進んだ息子のクラスにも女子が1/3程いるそうです。
そんな理系の学科では実験が基本です。実験をする際には色々な薬品を使用します。薬品の中には他の薬品が混ざると化学反応を起こすものもあり、洗浄は大変だと言ってました。そこでどんな洗剤を使えば良いのか調べてみました。
実験器具の洗浄処理とは?!
実験器具の洗浄の目的には、目に見える汚れや目に見えない汚れなど、できるだけ微生物を取り除く事があげられます。そこで実験器具の洗浄には、滅菌処理があります。では滅菌処理とはどんな処理の事でしょうか。滅菌処理とは全ての微生物を死滅させる処理のことを言います。
理論的にはかぎりなく微生物を0に近づけることを意味しています。また滅菌処理は、物に付着した汚染物質や薬品などを洗浄液中に引き離し、再び付着しないように除去します。
落ちやすい汚れの場合は、洗浄してすぐに落ちてしまいます。なかなか落ちにくい汚れなどでも、洗浄をして15分程でほとんどの汚れが落ちます。またすすぎ洗いは、溜めすすぎを3回以上すると効果的に洗浄を行うことができます。
実験器具の洗浄をするにはどんな洗剤が良いの?
正確な実験をするには、洗浄が欠かせません。しかし実験器具にはたくさんの種類があり、そのすべてをすぐに洗浄するのは大変な作業です。そこで洗剤の特徴を注意点をご紹介します。
- 酸性洗剤
- アルカリ性洗剤
- 中性洗剤
酸性洗剤は、酸で化学反応をさせて汚れを落とすので、汚れがひどい場合に使用します。金属などの腐食や材質の損傷、人体への安全性がデメリットになります。塩素ガスの発生があるので、塩素系漂白剤との併用はできません。
アルカリ性洗剤は、タンパク質や脂質、血液などの有機系の汚れに使用します。アルカリと反応性のあるアルミニウムなどの材質や、金属は腐食してしまうのがデメリットになります。塩素ガスの発生があるので、酸性洗剤との併用はできません。
中性洗剤は、汎用性に優れており、色々な洗浄に適しています。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の洗浄にも適しています。酸性洗剤やアルカリ性洗剤が使用できない器具も洗浄する事ができます。他の洗剤よりも効果が劣るのがデメリットになります。
実験器具の洗浄方法にはどんな種類があるの?!
一言で実験器具の洗浄と言っても、実験器具の洗浄方法には色々な種類があります。そこで実験器具の洗浄方法の種類をご紹介します。
- スプレー洗浄、シャワー洗浄
- 超音波洗浄
- 浸漬洗浄
スプレー洗浄、シャワー洗浄は、ノズルから洗浄液を噴出する洗浄方法です。デリケートな器具の洗浄も可能です。
超音波洗浄は、洗浄液に超音波を流しその振動で洗浄する方法です。様々な汚れに対応でき、短い時間で細かい部分まで洗浄ができます。
浸漬洗浄は、洗浄液を洗浄槽に入れて浸し、洗浄する方法です。時間がかかりますが、均一に洗浄ができます。またスプレー洗浄やシャワー洗浄、超音波洗浄ができない物も洗浄できます。
さいごに
実験器具の洗浄には、色々な洗浄方法や洗剤があるのには驚きました。ただ洗うだけだと思っていたのですが、併用するといけない洗剤や、化学反応を起こしてしまう物などがあり洗浄が大変な作業だと解りました。実験器具の洗浄は、実験の結果を左右します。
このような色々な実験のおかげで、薬や薬品、サプリメント、化粧品などが作られています。日常でのあらゆる商品を、実験や製造から考えてみるとまた違った見方ができて面白いのではないでしょうか。
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