おいしいおはなし

リスの種類は日本にどれくらいいるの?

みなさんはリスって見た事ありますか?野生動物のイメージが強いですよね。私が住んでいる場所では近所の公園で野生のリスを見る事ができます。

以前、山登りに行った時小さなリスがたくさんいました。登山コースの近くで人間を見慣れているのか、気にせず一心不乱に食べ物を頬張っていました。

小さくて両手で木の実を持って一生懸命ほっぺにためているかわいい小動物です。世界中に多くの種類のリスが生息しています。かなりの種類がいるようですが、日本に生息しているリスの種類はどれくらいなのでしょうか?

ふと疑問に思ったので、リスの種類を調べてみたのでご紹介したいと思います。

リスはどんな生き物?

リスはネズミ目リス科に分類される動物の総称です。世界中で生息していてその種類は200以上です。びっくりな数ですね。木の上で生活するリス、地上で生活するリス、空を飛ぶ能力のあるモモンガなどもリスの仲間だそうです。

日本に生息しているリスは体長が約15センチ~20センチ、体重も大きいリスで300グラムほどの小さな動物です。

日本に生息するリス

では、日本に生息するリスの種類はどれくらいいるのかと言いますと、固有種・外来種合わせて現在6種類いるそうです。それぞれを少しずつ紹介したいと思います。

固有種(3種類)

<二ホンリス>
ネズミ目リス科リス属。ニホンリスは北海道には生息していません。15センチ~20センチほど、本州・四国などに生息しています。

特徴は夏は茶色の毛、冬はグレーに近い毛色になります。ニホンリスは冬眠しません。冬期間に備えて果実や種子などを主に集め土の中に蓄えて冬を越します。

<エゾリス>
ネズミ目リス科リス属。エゾリスはその名の通り北海道に生息しているリスです。体長はニホンリスより少し大きめで20センチ~27センチほどです。基本的に木の上で生活します。

特徴はニホンリス同様の毛色で夏は茶色、冬はグレーがかった茶色に変わります。そして冬眠をしません。通常、単独で行動しますが冬の間だけ巣を他のリスと一緒に使ったりするそうです。

食べ物は木の実や果実、ドングリなどです。冬に備えて土の中に蓄えておきます。

<エゾシマリス>
ネズミ目リス科シマリス属。エゾシマリスも北海道に生息しています。エゾリスや二ホンリスよりも小さく体長は10センチから15センチほどです。

名前にもありますが、毛は茶色で背中に黒い縞模様が5本入っているのが特徴です。エゾシマリスは主に地上で活動します。冬の間は、土の中に巣を作り冬眠します。

冬眠に入る前に、主に種子や果実を集め巣の中に蓄えておきます。冬眠中は時々起きて蓄えていた種子を食べたりしているそうです。

外来種(3種類)

<チョウセンシマリス>
ネズミ目リス科シマリス属。ペットショップで販売されているリスはこのチョウセンシマリスが多いそうです。北海道・本州・四国と幅広く生息しています。

体長は15cmほどでエゾシマリスと同じように背中に5本黒い縞模様が入っています。毛色は少し赤が強い茶色をしています。北海道には固有種のエゾシマリスが生息しているのでかなり注意が必要とされている外来種だそうです。

<タイワンリス>
正しくはクリハラリスといいます。ネズミ目リス科リス属。体長は20センチくらいでニホンリスとエゾリスの間くらいでしょうか。

特徴は毛が短く、お腹部分が栗色で背中がグレーの混じった土色です。お腹が栗色ということからクリハラリスという名前がついたようですね。

日本では本州の広い範囲に生息しているようです。ペットとして持ち込まれたリスが逃げて繁殖していったといわれています。近年、増え続けた影響で農作物にも被害が出て捕獲や駆除といった対策がとられているようです。

見た目はかわいいですが、あまりに増えてしまうと被害も甚大になりますから生息している地域の人達にとってはかわいいなんて言ってられないのが実情のようです。

<キタリス>
ネズミ目リス科リス属。ヨーロッパからアジアにかけて生息しています。特徴はエゾリスとよく似ています。なぜかというと、エゾリスはキタリスと同じ種類になるからです。

以前はペットショップでも見かける事があったようですが、現在は輸入や販売も禁止されているそうです。エゾリスはもちろん鳥獣保護法で捕獲してはいけない動物に指定されています。

体長はエゾリスより少し大きめで25センチから30センチ、毛色は赤っぽい茶色です。

まとめ

いかがでしたか?現在、日本で確認されているリスは6種類です。世界では200以上の種類がいますから、見分けるのも大変ですね。

日本固有種の3種類は鳥獣保護法で捕獲は禁止されています。また、外来種の3種類も国内の生態系に影響を及ぼす危険性から「特定外来生物」に指定されています。許可のないものの販売や飼育は禁止されています。

見た目はとてもかわいいリスですが、万が一野生のリスを見かけても捕まえないように。勝手に家に持って帰って飼ったりしてはいけないので気をつけましょう。

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