来年就職が決まった甥のA助が我が家に訪ねてきました。なんでも第一希望の会社に内定をもらったそうで、とても喜ばしいことです。
私「就職おめでとう、よかったね。」A助「ありがとうございます。でもちょっと気が早いんですが、悩んでることがあるんです。」私「あらなにかしら?」
A助「僕は絶対仕事ができる人になりたいんです。でもなんだか仕事ができない人といわれそうで今から怖いんです。できたら仕事のできない人の特徴とその改善策を教えてもらえないでしょうか?」
唐突だったのでちょっとびっくりしてしまいましたが、あまりにA助が真剣だったので、共に考えてあげることにしました。夫は会社の役員をしており、長年人事で色々な人を見ています。その経験から夫がアドバイスすることになりました。
仕事のできない人の特徴
夫は仕事のできない人の特徴として以下のような5つのポイントを挙げました。
- ネガティブな言葉が多い
- 机の上の整理整頓ができない
- 仕事の失敗を繰り返す
- 計画性が無い
- 勝手に仕事をする
仕事のできない人の特徴の一つとして、「ネガティブな言葉が多い」という事があげられます。「ああもうだめだ」「もうできない」「自分なんか役に立たない」などネガティブな言葉を口にしていると、気持ちはどんどん落ち込んでいきます。
ネガティブな言葉はネガティブな思考につながっていくのです。その結果ストレスも増えてますます仕事のできない人になっていく可能性があります。
仕事ができない人は概して机の上の整理整頓が苦手です。常に書類がどこに行ったか探しているので仕事が遅く、はかどりません。見た目にもだらしなく、仕事のできない人の典型的な特徴の一つです。
ミスを繰り返すのも仕事のできない人の特徴です。何度注意されてもすっかり忘れてまた同じ失敗をするのは、責任感や、やる気に欠けていると思われても仕方がありません。
仕事ができない人は、納期が迫っている仕事を後回しにして、別の業務をしてしまいがちです。無計画に仕事をしていると結局納期が近くなってからあわてるはめになってしまいます。
あわてるとミスも増えて結局納期に間に合わなくなる可能性もあります。
仕事のできない人の5つ目の特徴は、上司や同僚に相談せずに勝手に仕事をする傾向があることです。他人のいう事を聞かずに勝手に仕事をする人は、コミュニケーション不足からミスを起こしがちになります。
これで改善!仕事のできる人になる方法
仕事のできない人の特徴を5つほど挙げましたが、それではそれを改善するためにはどうしたらいいのでしょうか?
- 前向きな言葉を使う
- 不要な物はしまうか捨てるかする
- 過去の失敗から学ぶ
- 仕事の優先順位を決める
- チームプレーを大切に
脳というのはとても正直な器官であり、ポジティブな言葉を発していると思考も自然と前向きになってきます。「ああ忙しかった」なら「今日も1日充実していた」と言ってみましょう。
「失敗したくない」のような二重否定表現は「成功させよう」のような肯定表現に変えます。「怒られたくない」なら「ほめられたい」に言い換えます。言い換える事で自分自身に良い影響を与えることができるようになります。
机の上には不要な物を置かないのが鉄則です。今使わないものは引き出しやファイルにしまいましょう。目の前に色々な情報があると集中力が低くなり、仕事の妨げになります。
仕事が一段落した時に不要な書類を捨てたり、机の上の物を片づけたりすると、気分転換になり、次の仕事へ気分新たに取り組むことができます。
ミスをしない人はいません。でも「仕事ができる人」になるためには同じミスは繰り返さないことが大事です。
メモはしっかり取るようにする、データを送信するときは送信先を慎重に確認する、数字の打ち間違いがないか何度も確かめる、など自分なりに過去の間違いから改善点を見つけるよう努力をしましょう。
職場に行ったらその日どの仕事から優先して始めればいいか決めて、優先順位を付けましょう。納期が近いものは先に済ませるようにします。仕事は計画的にするのが原則です。
会社の仕事はチームプレーです。勝手に仕事をしたらチームの連携が狂ってしまいます。分からないところはそのままにせず、積極的に質問しましょう。「ほうれんそう」といわれる報告・連絡・相談も欠かさないようにすることが大切です。
おわりに
夫から仕事のできない人の特徴を聞いたA助は、一つ一つメモを取っていました。その姿は仕事のできない人のイメージからは遠く、立派な社会人の風格がありました。
A助「おじさん、おばさん、色々アドバイスありがとうございます。アドバイスを心に留めて一生懸命仕事します。」私「何かあったらいつでも相談にのるから頑張ってね。」家を出ていくA助の後姿を見送りながら、今後の健闘を祈りました。
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