「ニューヨークの紅葉は、
これからが、ベストシーズンよ。
公園の木々や街路樹が、とっても
すてきなの。
ぜひ、遊びにおいでよ。」
という、アメリカ赴任中の
親友のA子の言葉に、誘われて
ついに私も、約10年ぶりの
海外旅行に、出掛けることに
なりました~。 (*≧▽≦)キャー
計画する段階から、既にウキウキモード
な私。
どこを見て回ろうか、
どんなホテルに、泊まろうか、
何を食べようか、など
あれこれ考えるだけで、テンションも
上がります。
ですが、いざ荷物を用意しだすと、
これは機内持ち込み、できるのかな?
重量の制限は?など、色々と不安に…。
更に気になるのが、成田~ニューヨークの
飛行時間。
直行便なら、行きは12時間半で、
帰りは14時間くらい、かかるようです。
前に、ハワイに行ったときは
7時間くらい、飛行機に
乗っていたんですが
それでも、乾燥している機内で
お肌がカサカサに、なってしまった
記憶があります。
機内泊をするような、ロングフライトの時、
みんなはメイクを、どうしてるんだろう?
とりあえず、メイクをして家を出発し、
飛行機の中で、一度落とし、
またメイクかな?
そうなると、スキンケア用品や
メイク道具など、色々機内に持ち込まないと
いけない訳ですよね。
とっても気になって、準備が
はかどりません。
何はともあれ、年に一度は必ず
海外旅行に行くほど、旅行好きな
友人のB美に、聞いてみることにしました。
B「ロングフライトで、メイクを
どうしてるかって?
私は、6時間以上かかるような
ロングフライトの場合、
メイクをしたままじゃ、肌に負担が
かかるから、必ずメイクを
落とすように、してるわよ。
でもね、スキンケア用品や、メイク道具
なんかを機内に、持ち込むのには、
ちょっと注意する、必要があるの。」
私「えっ?化粧品って、持ち込むのに
何か問題が、あるの?」
飛行機内へ持ち込めないものとは?
B「機内持ち込みが、禁止されている物には、
『凶器や武器と、なりそうな物』と、
爆発のおそれがある物、燃えやすい物、
有害物質などの『危険物』の、
2種があるの。
凶器となり得る物、については、
機内への持ち込みが、禁止されている
だけだから、
預け手荷物に、入れれば
問題ないんだけど、
『危険物』については、
機内持ち込み手荷物に
入れることも、
預け手荷物に、入れることも
禁止されているの。
凶器や武器となる、可能性があるため
機内に持ち込めない、物としては
・はさみ、ナイフや包丁などの刃物類
・ゴルフクラブ、バット、アイススケート靴
などの凶器に、なるもの
・アイスピックのような、
先の尖ったものや、工具類
・銃砲刀剣類や、スタンガン
爆発物や、腐食性があるため
飛行機に一切、持ち込めない危険物としては
・高圧ガス
ライターやキャンプ・カセットコンロ用のガス
酸素ボンベ、スプレー缶など
・火薬類
花火、クラッカー、弾薬など
・可燃性物質
マッチ、炭
・引火性液体
オイルライター、ライター用燃料、
ペンキ類、アルコール、接着剤など
・その他に酸化性物質、毒物類、
放射性物質、その他の有害物質など
が対象とされているの。」
私「そうなんだ。でもメイク道具の
ビューラーや、眉毛用のハサミ・
爪切りなんかは
どう考えても、凶器なんかには
ならないから、問題ないよね。」
B「う~ん、それがそうともばかりも
いえないのよね。
確かに、国内線の場合は
ビューラーは、全然OKだし、
ハサミなんかも、先の尖っていない
小さなハサミや、小型の爪切りは
一応問題ナシって、なっているんだけど
問題は、国際線の場合。
海外では航空会社や、出発地によって
独自の規制がある、場合もあるの。
ハサミの類は、どんなに小さい物でも
無理なところも、あるようなの。
私の知人は、アメリカの空港で、
どんなに頑張っても、皮膚を傷つけたり
できないような
携帯用裁縫セットの、ミニばさみでも
ダメだと、言われたそうよ。
しかもビューラーや、眉用毛抜きも
没収されたそうよ。」
私「ええっ!?ビューラーもダメなの?」
B「最近は空港での、荷物検査が、
厳しくなって、いるのよね。
以前なら、引っかからなかった
ようなものでも、一コずつ取り出して
確かめられたりする、ことなんかもあるの。
荷物を、引っ掻き回されるのって、
やっぱり、気持ちいいもんじゃないから、
面倒な目に、遭いたくなかったら、
持ち込み荷物は、機内でどうしても
必要なもの、だけにして、
チェックに、引っかかりそうなものは
諦めたほうが、いいと思うよ。」
私「そっかぁ。まぁ、ビューラーは
諦めるにしても、爪切りは
正直、きついなぁ。
機内って、乾燥してるから
爪が、折れやすいんだよねぇ。」
B「私は、爪切り代わりに、
紙のエメリーボード(ヤスリ)を
持ち込むように、しているわよ。
それより、もっと問題なのは
化粧水や、クレンジングなんかの
スキンケア用品。」
私「えっ!?危険物でもないのに、
どうして?」
国際線での液体持込
B「実は、『液体』ってところが
問題なの。
2006年に発生した、イギリスでの
航空機爆破テロ、未遂事件では、
液状物質を使って、飛行機を
爆破させる、計画だったの。
この事件をきっかけに、2007年から
全世界の国際線で、液体物持ち込み制限の
ルールが、定められて、
国際線では、液体物の持ち込みが、
とっても厳しく、制限される
ことになったの。」
私「国際線は、厳しいっていうことは、
国内線は、大丈夫なの?」
B「今のところ、日本の国内線では、
全然規制が、ないわけじゃ
ないんだけど、
危険物とされる液体や
一定のアルコール度数を、超えたもの
なんかじゃ、なければ
通常の量の液体は、持ち込み方法の
決まりもないし、普通に持ち込める
ことになっているわ。」
私「ふ~ん、そうなんだ。
で、肝心の国際線では、液体の持込を
どんなふうに、制限しているの?」
B「液体に制限が、あるとはいっても、
まずはどんなものが、液体として
制限を受けるかが、問題なのよね。」
私「え?液体なんだから、
飲み物とか、化粧水とかじゃないの?」
B「勿論それらは、誰が見ても
液体な訳だけど、
機内持ち込みの際に、『液体物』と
解釈されるものには、
普段の生活では、液体とは考えても
いないようなものも、含まれているの。」
液体物に該当するもの
・『液体物』には、飲料物のほかに
調味料・食品類・化粧品・家庭用品・日用品
などの、あらゆる液体が該当します。
・ジェル類・エアゾール・半液体状物も
液体に含まれます。
B「『液体物』の中には、歯磨き粉や
ヘアジェル、ハンドクリーム、味噌やプリン
漬物、缶詰なんかも、含まれるのよ。
詳しくは、
国土交通省『量的制限の対象となる液体物のリスト』
(http://www.mlit.go.jp/common/001105372.pdf)
を参考にしてね」
私「え~!?歯磨き粉や、ハンドクリームも
液体なの?
プリンって、一体いつから
飲み物に、なったのよ!?」
B「ビックリよね。
私は、預け荷物にすると腐ると思って
機内持ち込みの、バックに
お味噌を入れていたら、
バッチリ、廃棄されちゃったわよ。 (x_x)ショック
こういった液体物を、手荷物とするには、
容量や持ち込み方の、決まりがあるの。」
容量制限
・液体物は、100ml(g)以下の
容器に、入れること。
B「この容器は、色・形については
制限はなくて
特に、中身が見えるように
透明でなくても、いいの。
但し、350mlのペットボトルに
100ml以下しか、飲み物が
入っていなくても
『350ml』とみなされて、
機内持ち込みは、出来ないから
注意してね。」
・容器はジッパー付きの、
透明な、プラスチック製の袋に
余裕を持った、状態で入れること。
B「『余裕を持った状態』の目安は、
袋がジッパーで、密封できること。
保安検査で、ジッパーが閉まらないほど
パンパンだったら、その場でドレかを
廃棄させられる、可能性があるわね。」
・袋のサイズの目安は、
容量の合計は、1000ml、
縦20cm以下×横20cm以下であること。
B「『容量の合計が1000ml』というのは
『100mlの容器が10個』ではなく、
すべてを1000mlの袋に、入れるという意味。
マチ付きの袋だと、寸法を満たしていても
容量が1000mlを、超えてしまうから、NG。」
・袋は1人1点まで、持ち込み可。
B「但し、医薬品熱冷まし用シート・
コンタクトレンズの、保存液や洗浄液・
目薬・点鼻薬・ベビーミルク・
ベビーフード・特別な制限食
などは、
持ち込みが必要な、証拠と共に
検査員に、事前申告すれば
『液体物』の制限とは、別枠で
『医薬品』として、機内で必要な量に限り
持ち込み可能よ。」
私「いずれにしても、国際線の場合は
機内持ち込み量が、かなり制限されるから
基礎化粧品は、小さな容器に詰め替えるか、
トラベルサイズのものを、買わなくっちゃ
ならないって、ことだね。
早速明日、デパートの化粧品売り場に
行ってみるわ。
ついでに新作のリップも、見てこようかな~。」 o(^◇^)oワクワク
B「チョイ待ち!化粧品を、買いに行くのは
いいけど、リキッドアイライナー・
マスカラ・ジェル状リップグロスなんかも、
液体だから、当然持ち込みの制約を
受けることを、忘れないでね。
ちゃんと、液体を入れるビニール袋に
一緒に入れて、おかないと、
新品のマスカラや、アイライナーが
没収っていう、残念なことに
なりかねないわよ~。」
私「ひ~っ。 o(*>Д<)ゝ
こんな細々とした、メイク道具まで
液体になるとすると、
すぐにビニール袋が、パンパンに
なっちゃいそうだよ。
B美は一体、どうしているの?」
液体物を減らす工夫
B「そうねぇ、なるべく薄化粧で、
飛行機に乗り込んで、
シートタイプの、メイク落としを
使うように、しているわ。
実はね、ウェットティッシュや
メイク落としシートは、液体物持ち込み
制限対象外なの。
それから、乾燥対策として
オイルを、持っていくようにしているの。
チョッとの量で、顔だけじゃなく
ボディや爪、髪まで、保湿できるから、
機内持ち込みには、うってつけなの。
あと機内では、『ぬれマスク』を
しておけば、のどを痛めないで済むうえ、
口元の乾燥も、防げるし、
スッピンや寝顔も、隠せるので
おススメよ。
それからね、機内で使わないから
忘れがちだけど、日焼け止めなんかは、
目的地について、そのまま観光って
いう場合は、この袋へ一緒に入れておけば、
すぐに取り出せて、便利よ。」
おわりに
国際線では、持ち込める液体物の量や
持ち込み方に、制限があるので、
その規則を、キッチリ守って
準備しておくこと。
航空の保安検査では、鞄を開けて
一々確認される、可能性があることを
常に忘れず、
他のお客さんの、迷惑にならないように
くれぐれも、良識ある行動を
とるように。
という、B美のアドバイスに従って、
旅行に出掛ける前には、化粧ポーチの中身は
必ずチェックして、マスカラやリップグロス、
ビューラー等を
いつもの調子で、入れっぱなしに
していないか、チェックしようと
肝に銘じました。
早速明日は、スキンケア用のオイルと
液体制限対象外だと、教えてもらった、
スティック状の口紅と、リップクリームを
買いに行こうと、思います。
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