桜。。。
可憐な姿と散り際の鮮やかさが印象的で、古来から日本人に親しまれてきました。
一斉に咲いて、わずか2週間程で散ってしまう桜。
そんな桜を、放っておける訳がありません。
紀友則は「ひさかたの光のどけき春の日に静心なく
花の散るらむ」と詠んでいます。
古今和歌集に収められている有名な和歌です。
小倉百人一首にも選出されています。
桜は、人の命の儚さを感じさせ、人を狂わせると言われることもあり、
坂口安吾の「桜の森の満開の下」など有名な小説もあります。
「花見」の歴史は古く、奈良時代の貴族の行事が起源
だといわれています。
奈良時代には主に梅が鑑賞されていたようですが、平安時代になって
桜が主役にとって代わるのです。
花見では花見弁当を愉しむのが伝統的です。
花見酒と言えば風流ですが、宴がすすむと、次第に花見
どころではなく・・・
さて、そんな桜の種類はなんと800種類あるのです。
有名な桜ランキング!
桜と言えば、真っ先に浮かぶのがソメイヨシノ(染井吉野)ですが、
桜はそれだけではないのです。
では、有名な桜ランキングの発表です!
まず、10~4位の発表!
<10位:御衣黄(ぎょいこう)>
淡い黄緑色の花を咲かせます。
満開時に花の中心が紅色に変化します。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:緑色~黄緑色
<9位:豆(まめ)桜>
野生種で、富士山近辺や箱根近辺等に自生。
フジザクラやハコネザクラとも言う。
樹高が大きくならず、花も小さい。
庭木や盆栽として有用で、寒さに非常に強い。
開花時期:3月下旬~
花色の特徴:白から薄紅色
<8位:御室有明(おむろありあけ)>
京都の仁和寺の代表的な桜で、「御室桜」と呼ばれています。
遅咲きで背丈が低いことが特徴で、大振りの花を咲かせます。
開花時期:4月下旬
花色の特徴:白色
実際の仁和時の「御室桜」の様子です。
<7位:平野妹背(ひらのいもせ)>
京都の平野神社の代表的な桜。
花弁の数が22~25枚あり、下向きに咲きます。
咲き始めは紫色を帯びた淡紅色ですが、開花につれて淡紅白色に
なります。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:淡紅色~紅色
<6位:普賢象(ふげんぞう)桜>
室町時代から知られている八重桜の一種。
普賢菩薩が乗っている象の鼻に似ています。
花が散る時に、房ごと散るのが特徴です。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:白色~紅色
<5位:関山(かんざん)>
関東地方でよく見られる八重桜です。
花弁の内側まで濃い紅紫色をしています。
開花時期:4月下旬
花色の特徴:濃紅紫色
<4位:八重(やえ)桜>
里で栽培されている桜ということから「里桜」とも呼ばれます。
花びらが10~50枚あるのが特徴です。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:白色~紅色
如何ですか?知っている桜はいくつ有りましたか?
では、次にベスト3の発表です・・・
有名な桜ランキング ベスト3の発表!
ベスト3は、
<3位:枝垂(しだれ)桜>
柳のように枝が長く垂れています。
「京都府の花」に指定されています。
江戸緋寒(えどひがん)の園芸品種です。
開花時期:3月下旬
花色の特徴:白色~紅色
<2位:山桜(やまざくら)>
日本の南半分に広く分布している野生種。
サクラの中では巨樹で、風雅な趣があります。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:白色~淡紅色
<1位:染井吉野(そめいよしの)>
全国的に広く植えられている日本の代表的な桜。
桜前線の開花予想はこの染井吉野です。
そして、クローンなのです。
開花時期:4月上旬
花色の特徴:淡紅白色
そして、日本三大桜も紹介!
国定指定天然記念物をみてみましょう。
<山高神代桜>
国指定天然記念物
山梨県北杜市武川町山高2763
推定樹齢は1800年、樹高13.6m。
日本で最古最大級の巨樹です。
国の天然記念物第一号として、大正11年10月12日に、国の天然記念物第一号として
三大桜が揃って指定された。
日本武尊がこの桜をお手植えされたという伝承から「神代桜」と
名付けられた。
後に日蓮上人がこの桜の衰弱を見て樹勢の回復を祈願され、再び繁茂したとの伝承があり、
「妙法桜」とも言われます。
<根尾谷淡墨桜>
国指定天然記念物
岐阜県本巣郡根尾村
彼岸桜の一種で、推定樹齢は1500年、樹高17.2m。
枝張りは東西24m、南北21mもあります。
大正時代に、大雪で枝の折損があり、何度か樹勢が衰えましたが、昭和24年に
山桜の若根238本を根継ぎする等、様々な保護により回生が図られました。
第26代継体天皇がこの地を去るにあたり、形見にこの桜を植えたと伝えられています。
<三春滝桜>
国指定天然記念物
福島県田村郡三春町大字滝桜久
エドヒガンの古木で、樹齢1000年、樹高19m。
枝張りは東西22m、 南北17mです。
花が流れ落ちる滝の様な見ごたえです。
三春藩主は、この桜を愛し、三春藩御用木に指定し保護してきたと
伝えられています。
いかがでしたか?
その桜見たさに、毎年訪れる人も多くいるようです。
大勢で花見に出かけるのも良し、また、あなたの
お気に入りの桜を見つけて、ひとり愛でてみるのも一興です。
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