私は、小学校の保護者の方から、こんな相談を
受けることがあります。
「フルタイムで仕事をしているので、PTA役員は
できません。」
3年前、私は長女の小学校のPTA会長をしました。
本部の選考委員会から、申し入れがあった時は、
眠れないほど、悩んだことを思い出します。
と、言うのも、私も正社員で働く身。
正直言って、普通のクラス役員だって、できれば
やりたくないのが本音なのに!
散々迷った挙句に引き受けましたが、そこから
私のPTA役員に対する考えが大きく変わりました。
PTA役員と仕事を両立させる、目からうろこの
発想の転換法!
特に印象に残った、PTA役員の立ち振る舞いの
実例を交えて、紹介しますね♪
断るにはかなりの理由が必要!
「PTA役員をやらなくてよいなら、誰も
やりたい人なんかいない!」
このような意見を言われたことがあります。
ごもっともですね。
PTAは、基本的にボランティアなんですから。
PTAの会議に参加している時間、本当だったら
仕事をしているのかもしれません。
あるいは、家族との時間を過ごしているのかも
しれませんよね。
しかし、6年間のうちで子供1人につき、役員を
1回以上は経験しなければならない、という規約
になっている場合が多いものです。
「やらなくてよい人」を作ってしまうと、保護者
の間に不平等が生まれてきます。
今までに私が聞いた、PTA役員をやる事ができない
理由にはこんなものがありました。
- 仕事の終わる時間が遅いから
- 下の子供が、まだ小さいから
- 夫が、いつ転勤になるかわからないから
- 病気だから
- 外国人で、言葉がわからないから
断るための理由は、三者三様です。
しかし、PTA役員をやらなくてもよい理由は、
その学年やクラスの中で、納得できるようなもの
でないと、なかなか断ることができないのが現実。
客観的に見て、今の時点では、役員はやることが
できないよね、といった共感が得られるような
理由が必要なんです。
仕事が理由で、というのも、ワーキングマザーが
多い世の中では、全く通用しないのですよ。
0か100かで考えない!
「仕事の立場上休めないし、帰りは遅いし、
役員なんて、とても無理!できません!」
毎日、仕事や家事・育児が忙しくて、大変な人も
いますよね。
日常で繰り返される行動の中に、イレギュラーな
事が起こるのは、結構あるものです。
しかし、PTAの会議や行事は、全てスケジュールを
事前に組んで、進んでいきます。
大きな会議や行事は、新学年になってすぐに、
配布される、年間行事表に記載されていますよ。
会議も、仕事の都合を考えて、1ヶ月前には
お知らせしていることが多いものです。
「仕事」という大きな枠の中に、とらわれすぎて、
漫然と、活動の制限を自分で決めてしまっている。
そう、以前の私もそうでした。
「できない」と、0の気持ちで向き合ってしまわず、
50で半分でもいい、できることは協力する気持ちが
大事なのですね。
引き受ける・引き受けない、の判断の前に、可能な
限り協力してみる心構えがあれば、自ずと行動にも
変化が出てくるものですよ。
穴埋めや気遣いは出席に値する!
会議や行事に出席できない時、ただ休むより
出席者に気遣いができると、時に出席に値する事も
あるものですよ。
私達の学校は、学校の整備作業として草刈りなどを
毎年行っています。
しかし、クラスの指揮を執る役員が、当日は欠席に
なるとの連絡があったのですね。
この時に、このまま休んでしまえば、大きな迷惑を
与えることになってしまいます。
当たり前の行動ではありますが、きちんと引継ぎを
しておきます、との話でした。
しかし、これだけでは終わらなかったのが、彼女の
すごいところです。
前日に担当箇所の草を、草刈機でほとんど刈って
おいてくれたのでした。
ここまでの穴埋めは、誰も望んではいなかった
だけに、彼女の気遣いには感心しきりでした。
他にも、こんな人もいました。
- 会議に参加できない事が多いので、当日の
行事での司会をやります。 - 参観日にしか休めないので、書面作りは、
私が請け負います。 - 役員になった妻本人が多忙なので、夫と
二人三脚で会議に出ます。
この結果、行事に何か支障が出たことも
ありませんでした。
個人個人ができることをし、一つの事業を
成し遂げることに、協力した結果ですね。
まとめ
「役員はできません」と、言う人の中には、
とても責任感の強い性格の人のいるものです。
役員になったからには、ちゃんと会議や行事に
出席したい、という気持ちがあるのですね。
また、自分の欠席が、他の役員の迷惑になって
しまうのではないか、と心配になる場合も。
しかし、やる前には何でも心配が付きものです。
活動に参加してみて、初めて気付くことも
多いのです。
自分の現状では、これは無理そうだけど、この日の
行事ならできそう、と、他の役員に事前に相談して
いきましょう。
PTAは、自分ひとりでやるものではありませんよ。
自分らしい方法で、関わっていくことが、役員と
仕事を両立させていくコツですよ♪
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