以前、知り合いの女の子で、
こんなことがあった、と聞きました。
友だちが悩んでいるので、頻繁に
電話で相談を受けていると、そのうち
彼氏(BF)のイライラが、頂点に達しました。
「俺と友だちの、どっちが大事なんだよ!」
すると、彼女は、こう言って反撃したそうです。
「友だちに決まってるでしょ!彼氏は、イヤなら
交換できるけど、ずっとつきあえる友だちって、
なかなか出会えないんだからね!」
かっこいいなぁ、と思いました。
これは、女にしておくのは、もったいない。
あ、これは失言でした。
では、友だちと家族を比べたら
どうなるのでしょう?
気になって、色々聞き回ったり、調べてみたりしました。
気になる結果!友だちが大事?それとも家族?
世代によっても、違うようですね。
中高生までは、圧倒的に友だちでした。
社会人となると、家族がダントツで
多くなります。
しかし、家族でも、夫婦となると、
妻より友だちを大事にする旦那さん
というのも多いようです。
中高生までは、反抗期でもあるので、
どうしても、友だち優先の意識に
なるようです。
異性や成長期の悩みなどは、
なかなか親には相談できない人が
多いようですね。
自然と、いつも力を貸してくれる
友だちが、一番大事な存在になるようです。
しかし、社会に出ると、
悩みや困難の度合いが、大きくなります。
それまでは、大事に思っていた友だちとも
別れてしまうことも、多くなります。
結果、切っても切れない縁というは
家族ということになってくるのです。
ただ、結婚すると、男の場合、
仕事を優先して考えがちになります。
家庭は、妻にまかせてしまいます。
自然と、仕事で助けてくれるのは、友だち
ということになるのでしょう。
もちろん、これもケース・バイ・ケースで、
あまり仲が良くない家庭で育ったら、
家族よりも、友だちを選ぶかもしれません。
しかし、数から言えば、現代では、
一般社会人の場合、友だちよりも家族
という人の方が多いようです。
若いうちは友だち!大人になったら家族で決まり?
でも、ちょっと疑問が残ります。
たとえば、子どもに
「お父さんとお母さんの、どっちが好き?」
と、聞くのに似ているように、思うのです。
どっちも好き。
どっちも大事。
そういう答えも、あるのではないでしょうか?
ある仏教説話に、こんな話がありました。
修行中の若い僧侶たちが、議論をしています。
「池で、母親と妻が溺れている。
どちらを助けるか?助けられるのは、一人とする」
「儒教の教えからすれば、母親に決まっている」
「いや、子孫を残すためには、妻である」
「いやいや、妻は替えられるが、母親は替えられない」
そこへ、師匠がやってきました。
弟子たちの議論を聞いて、
「お前たち、そろってバカばかりだなぁ」と笑います。
「先生なら、どうお答えになりますか?」
「決まっておる。確実に命を救える、
近い方を助けるさ。」と。
そもそも、人間関係の中で
「どっちが大事か?」という問いは、
どこか、傲慢な感じがします。
最初の、「俺と友だちの、どっちが大事?」
という問いは、結局は、友だちに対する嫉妬であって、
自分だけに関心を持って欲しいという、独占欲です。
友だちでも、家族でも、困っている人がいて、
私にできることが、あるならば、できる限り力になりたい。
友だちと家族の、両方が同時に困っていたら、
まず、緊急な方、あるいは、確実に助けられる方を
優先的に、助けたい。
ですから、私の場合、
私のまわりの人達は、全て大事であって、
優劣なんて、つけられません。
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