今、私は一人暮らしです。
ある日、会社の後輩から
「実家への仕送りっていくらぐらいしてるんですか?」
と聞かれて、困ってしまいました。
早くに両親を亡くしてしまったので、
仕送りをするべき実家がないからです。
何もアドバイスできなかったので、
一緒に仕送りの相場などを、調べてみることにしました。
そもそも、仕送りを考える年齢層って?
大体、20代半ばから後半にかけて、
親への仕送りを考える始める人が多いようです。
大学を卒業して、社会人として
数年経っている人ですね。
こうした人たちの親は、50代から60代で、
それまで勤めていた会社を定年退職して、
あるいは、もうすぐ定年を迎えるという人たちです。
年金受給年齢が先延ばしになり、
また、受給額自体が目減りしている現在、
親の生活を心配する人も少なくないのです。
20代の平均年収は、どれくらい?
調べてみて分かったのですが、条件によっても
その内容は変わってくるのですね。
国税庁によると、
20代前半の人たちの平均年収は、246万円、
20代後半は、339万円でした。
つまり、月額で言うと、
20代前半の人たちは、手取りで約17万円/月、
20代後半は、約25万円/月ということになるでしょう。
また、女性の場合は、男性と比べて
月額で、約4~6万円少ないということも分かりました。
結局、仕送り額の相場は?
これは、親の生活水準や、方針で
決まるのが、ほとんどです。
親が裕福である場合は勿論のこと、
親のことは心配しなくていいという場合もあります。
20代であれば、これから結婚を控えている世代です。
一人暮らしのうちは、安アパートで粗末な食事でも
なんとかなるかもしれません。
でも、家庭をもったら、そうはいきません。
「自分のために貯金しなさい。
親は、親でなんとか暮らしていくから。」
ということでしょうね。
で、調べてみると、実際仕送りしている人は、
約300万円/年収で、3万円/月が多数でした。
5~6万円/月という人も、たくさんいましたが、
特に女性が大半です。
やりくりが上手だからでしょうか?
そこで、30代、40代についても調べて見ると、
やはり、3万円/月がほとんどでした。
独身の人の場合は、30代、40代になると、
収入も増えます。
そのため、5~6万円/月という人もいました。
ただ、既婚者の場合は、やはり、3万円/月
の人が多数を占めています。
ただし、20代でも、他の世代でも、
自分の生活が苦しいので、0円です、
という人も少なくありませんでした。
厚生労働省のデータによると、
25~34歳の非正規雇用の人は、全体の3割を
占めています。
この人たちは、いくら親の生活が苦しかったとしても、
仕送りは無理なのでしょう。
結論!
仕送り額は、ケース・バイ・ケースです。
親の生活状態、自分の生活状態と相談して、
無理のない、適切な金額を決めるしかありません。
大切なのは、育ててくれた親に対する感謝の気持ち
ではないでしょうか。
後輩は、「なるほどなぁ…」と言って、
色々考えて、「親とも相談して決めることにするよ」
と言っていました。
子どもからそう言われると、
「そんなのいいから、自分のために貯金しなさい」
と答える親もたくさんいます。
また、受け取ったお金を、そのまま子ども名義の口座に
入れて貯めてくれる親もいました。
要は、お金の問題もさることながら、
親子の感謝の気持ちや愛情の交流の機会である
ということなのでしょう。
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