おいしいおはなし

花 桜草の育て方とは?ポイントはここ!

小林一茶の俳句に、「我国は草も桜を咲にけり
という句があります。

この句は、日本では草といえども美しく咲くのだ
といった意味です。
桜草は古くから日本人に愛されてきた花なのです。

徳川家康は、田島ヶ原(たじまがはら:埼玉県
さいたま市桜区)へ鷹狩りに訪れた際に、桜草の
美しさに感じ入り江戸城まで持ち帰ったとか。

その桜草は、1920年に国指定の天然記念物に、
そして、1952年には特別天然記念物に指定され
ました。

桜に似ているから桜草と呼ばれるそうですが、咲く
時期が早春で、咲く期間が極めて短いことから、
「青春のはじまりと悲しみ」、「早熟と非哀」、
「運命を拓く」
という花言葉なのだそうですよ。

桜草はどんな植物なの?

桜草は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
ニホンサクラソウ(日本桜草)とも言います。

日本では北海道南部、本州、九州の高原や原野に
分布しています。

江戸時代に育種が進んで、数百もの品種が作られた
そうですよ。

2005年時点では、「さくらそう会」が297品種
を認定しています。

サクラソウ属植物は世界中に約400種もあって、
花の形など、極端な違いはないそうです。

なので、包括的に「サクラソウ」と言われますが、
他のサクラソウ属植物も「サクラソウ」と俗称される
こともあるそうです。

それから、園芸店で「サクラソウ」として販売されて
いるものの中には、西洋サクラソウなどもあって、
本種とは限らないのです。

桜草は、地中に根茎があって、春に発芽します。
花弁は5個に深く裂けて、さらに各弁が半分近く
裂けます。

淡紅色ですが、稀に白花もあります。
暑さと乾燥には弱いけれど、日本の気候風土には
合っているようです。

花は美しくて清楚。
まさしく、日本らしい花ですね。

なんだか、育ててみたくないですか?
では、育て方を見てみましょう!

桜草の育て方はコレ!

桜草の育て方はコレ!

・育てる場所は?
葉が出ている時期には、なるべく日当たりの良い
場所で育てましょう。

直射日光が1日2時間程度当たればOKです。

葉が枯れている時期は、日陰に置いてもOK。
暑い時期はその方が、根腐れしにくくなります。

・鉢の種類と大きさは?
素焼き鉢は土が乾きやすいので、水不足にならない
ようにして下さいね。

鉢の大きさは、1芽なら3.5号(直径10.5cm)、
2、3芽なら4号(直径12cm)、4芽なら5号
(直径15cm)が目安です。

・用土は?
水はけが悪いと根腐れしてしまいます。
小粒の赤玉土と同じ位の大きさの軽石を2~3割
程度混ぜると良いですよ。

・水やりは?
葉が出ている時期は、鉢の土の表面が乾いてきたら、
鉢底の穴から水が流れ出るくらいにたっぷり
水をやりましょう。

花が咲いている時期から1ヶ月位は、水分を良く
吸収しますので、鉢の土の表面が乾きかけた頃に
水をやります。

・夏の水やりの注意は・・・
鉢の土が完全に乾燥してしまうと、根茎も枯れて
しまいます。

でも、土が湿り過ぎていると腐ってしまいますので、
水のやり過ぎも注意!

夏場は、土が乾きやすいですが、表面だけという
こともあるので、少し土を掘ってみて、根茎や根の
深さの土の乾き具合を確かめて下さいね。

・秋、冬の水やりの注意・・・
秋から冬の植え替え前までの期間は、土の水はけが
悪くなります。

土の表面が乾いても、鉢の中はまだ湿っている
が多いので、表面の土が乾いてから2、3日後位の
タイミングで水をやればOKです。

・肥料は?
普通の草花用の液体肥料で良いです。最初は量を控えめ
にしておいて、様子を見ながら増やしましょう。

肥料が多すぎると、枯れてしまいますヨ。

葉の色が薄く、肥料不足と思われる時は、葉が開いて
から蕾が色づくまでの間に液体肥料を1~2週間隔で
2~3回施しましょう。

・雑草の抜き取りは?なるべく早く抜き取ります。
容易に抜けなくなってしまった雑草は、根元を
はさみで切りましょう。

・増し土は?
桜草の根茎(地下茎)や、翌年の葉や花となる芽は、
上の方にできるので、地上に出てしまうことがある
のです。

放っておくと、芽が育たないので、地下茎や芽を
覆うように土を足して下さいね。

・植え替えは?
新しい芽は、前年の芽から少し離れた位置にできます。
そのため、2年目以降は鉢の縁の方に株が集まって
しまう場合があります。

毎年、11月から翌年2月頃の間に植え替え
行いましょう。

・開花したら?
花が咲いた鉢は、雨の時は軒下等に置き、風が強い
日は室内
に取り込みましょう。花が長もちしますよ。

・花が終わったら?
花は開いてから1~2週間で萎れるか、花冠部分が
落ちます。

1本の花茎の全ての花が咲き終ったら、花の茎が
分かれている部分の少し下で摘み取りましょう。

・夏越し、冬越しは?
夏は日陰に置いた方が、根腐れしにくいですよ。
寒さには強いので、屋外で防寒対策をしなくても
OKです。

とは言え、植え替え直後は、霜柱で苗が持ち上がって
しまい、乾燥して枯れてしまうので、注意してネ。

・その他の注意は?
桜草は、接触性皮膚炎(かぶれ)を起こしやすい
ので、気を付けましょう!

美しい可憐な花、桜草!
あなたも育ててみては如何?

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