おいしいおはなし

他人と自分の境界線をどう引く?自分らしくありたい

あなたにも、こんなことはないですか?

食事や、買い物に誘われた時……
行きたくないけど、断ったら悪く思われる気がして
断ることができない。

また逆に、誰かと一緒にいて、相手にも
楽しんでほしいのに、反応がイマイチだと、
苛立ちを覚えてしまうことも。

人に振り回されたり、人を自分の思い通りに
したいと感じてしまったりすると、なんだか、
人間関係が、つらくなってきます。

「どうも人づきあいが苦手で……」

「よかれと思ってしたことが、相手に嫌がられる」

「人と一緒にすごすと、なんだか疲れる

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自分と他人の、考えの違い、気持ちの温度差を、
どう捉えて、対応していったらいいのか、
よくわからなくなってしまうことも。

気になる、他人との境界線について
調べてみました。

他人と自分との境界を作ることが大事

他人と自分の境界があいまいだと、
こんな、困ったことが起こります。

自分が、他人の領域を侵害してしまうケース

  • プレゼントをあげたのに、思ったほど
    喜んでくれないことに、腹が立ち、
    相手を責めてしまう。
  • 子供や恋人を溺愛して、いつも干渉して
    いないと気が済まない。
  • 気に入らないことを、見過ごせず、
    なんとしても、自分が止めなくては
    ならないと思う。

他人に自分の領域を侵害されてしまうケース

  • 買いたくないものを、店員さんに勧められると、
    断ったら、嫌なやつだと思われるのではないかと、
    不安になり、買ってしまう。
  • なぜか相手が不機嫌。思い当たるふしはないが、
    自分のせいではないかという気がしてしまう。
    他人のきつい一言が、いつまでも気になって、
    仕事も手につかない。
  • 質問をされると、自分の意見ではなく、相手が
    求めていると思える意見を答えてしまう。
  • 自分は本当はどうしたいのか、わからない。

対策として、言われているのは、
このようなことです。

まずは、他人との境界を作るのは、
自分や他人にとって、必要で有益なことだと
理解したいですね。

他人との境界を作るのは、悪いことのような
気がするものです。

でも、他人との境界をしっかり作ることで、
自分を確立し、他人を尊重できるように
なるのですね。

嫌なことは嫌、できないことはできない、
言葉で言うことが大切。自分のことは、
自分が決めていいのです。

その上で、相手と自分とは意見が
違って当然、という事実を受け入れること
ができたら良いですね。

自分と違う相手の考えに、同調するのでは
ない、ということがポイントだそうです。

相手には相手の考え方がある、という
ことを認める。意見が違うこと自体を、
否定しないということです。

なるほど。そういう考えもあるのか」
「それがあなたの意見なのね」

そういった言葉で、自分とは違う「他人」である
相手を、ありのままに認めると良いそうです。

「他人は他人、自分は自分」
「他人と自分は、考えが違っていて当たり前

そういった前提で、人と接するように
できたらいいですね。

でも、それは実際、とても難しいことの
ような気がします。

境界をうまく作れない人

なぜ、自分と他人の境界を、
作れなくなるのでしょうか。

その原因は、子供時代の人間関係
あると考えられています。

周りの人、特に親との関係に
問題があったことが、原因となります。

例えば、このような親子関係です。

習い事のスポーツの試合で、代表に選ばれ
なければ、親がひどく怒るとします。

親は、子供にとっては絶対的な存在

親に愛されるため、そして、見捨てられない
ために、子供は、必死にスポーツの練習を
します。

自分がそうしたいからではなく、
親を、怒らせないためです。

親が感じている怒りを、自分の行動に
反映してしまっている状態。

つまり、「他人」の考えに、「自分」が
動かされている状態です。

そういったことが日常化してしまうと、親の
考え=子供の考えというように、境界が
あいまいになります。

人は、子供時代の親子関係を基本に、その後、
他人との人間関係を築いていきます。

親との境界が曖昧であったり、ないに等しい
育てられ方をした人は、他人との境界線を
引けない大人になってしまうといいます。

その結果、ずかずかと人の心に踏み込む人に
なってしまったり、逆に、人に振り回される
になってしまうことも。

人と他人の境界をうまく作れない原因は、
生まれつきの性格の他、このように、
育った環境の問題と、考えられています。

ですから、子供を育てる時には、親の思い通りに
させようと思わず、子供の気持ち
尊重することが、大切なのですね。

また、親との関係の問題や、生まれつきの性格のために、
人との距離感をうまく作れず、悩んでいる場合、
自分のせいだと思いつめないことが、大事です。

親との関係を改善することができれば、
一番いいのですが、多くの場合、
それは難しいことではないでしょうか。

信頼できる人や、医師など専門家に相談
した方がいいケースもあるでしょう。

精神疾患と診断される場合も

多くの人と異なる反応や行動をしてしまい、
本人や周囲の人が、困る度合いが強い
場合……

精神疾患の1つである「パーソナリティ障害」
と診断されることがあります。

感情や対人関係が不安定で、衝動行為が特徴の、
「境界型パーソナリティ障害」の人は、
特に、自分と他人の境界が曖昧。

家庭や職場で困ることが多く、つらいと感じる
場合には、精神科や、心療内科を受診し、
専門家に相談したいですね。

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最後に

他人との境界を作る、というと、壁を作って
人を拒絶するかのような、イメージですが、
そうではないのですね。

他人と自分をしっかり区別する、境界線を
引くことによって、自分も、他人も、幸せ
なれる。確かに、そんな気がします。

他人の領域を侵害しない。
そして、自分の領域を守る。

私は、子育て真っ最中の母親ですので、
特に、子供との境界を意識していきたいと
思います。

このような考え方を、取り入れて、他人と
良い距離感を保って、つきあって
いけるようになれたら、いいですね。

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