ローストビーフやステーキの脇に添えられている
植物で、さわやかな香りで、淡い辛みがあって、
ほろ苦くて、わさびみたいな感じの・・・
それ、クレソン!!!
フランス語です。英語ではウォータークレス。
和名は「オランダカラシ」または「ミズカラシ」。
クレソンは、緑黄色野菜としても認識され、サラダ
にも使われるハーブの一種なんですよ。
「クレソンを食べて知恵を得よ」
コレ、ギリシャの諺(ことわざ)です。
で、このクレソンは、β-カロチン(ビタミンA)、
ビタミンC、カルシウム、リン、鉄分などを含んで
いるんですよ。
で、クレソンを食べると、どんな良いことがある
のでしょう?
クレソンはどんな効能があるの?
クレソンは、湿原の清流の水辺、小川や沼の浅瀬
などで、水底に根を張って流水に浮いて育つのです。
こんな所で自然繁殖しています。
繁殖力は旺盛です!
5月頃に、茎の先に白い小花を咲かせます。
ヨーロッパの中部から南部一帯に野生化していて、
日本には、1870年頃に輸入移植した帰化植物
なのです。
雪国では冬場に野菜が不足しがちですよね。
そこで、クレソンは、清水の湧いているところ
なら冬でも育つので、野菜として利用していた
そうですよ。
クレソンは、ビタミンCの含有量が豊富で、生で
食べられるので、ビタミンC補給に最適なのです。
それに、ビタミンKは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
の予防にも効果的なんですよ。
また、独特の辛味と香りは、シニグリン配糖体という
成分で、胃腸の働きを高めて、消化吸収を促進する効果
もあるのです。
原産地のヨーロッパでは、解毒作用、消化、解熱薬
として利用されているそうですよ。
そして、疲労回復、痛風、高血圧、風邪の予防、口臭
対策にもなるとなれば、、、、
常に確保しておきたいですよね!?
そこで、こんな都合の良いクレソンを、家庭で栽培
してみたくないですか?
難しいかも?
いいえ、実は、簡単に栽培できるのです!!!
クレソンの栽培方法はコレ!
クレソンは、一見、水生植物に見えますが、キャベツ
やダイコンと同じアブラナ科の植物なのです。
そして、清流がないと栽培は難しいと思われがち
ですが、誰でもプランターで簡単に栽培できるのです。
ポリトロ箱(八百屋、魚屋にあるあの発泡スチロール
の箱)でもOKですよ。
クレソン栽培を楽しむために、栽培の要点を
見てみましょう!
・水耕栽培、腰水栽培でなくても、湿った畑でも
良く育ちます。
・ベランダなどで、プランターでもOK。
・病害虫に強く、無農薬での栽培が可能です。
・暑いのは苦手で、日当たりが多少悪くても育ちます。
・寒さに強く、霜が直接当たらなければ真冬でもOK。
・成長が早く、摘み取り収穫すると新芽が出てきます。
・一年中収穫することが出来ます。
で、具体的な育て方はコレ!
・生育環境について
日の当たる場所で良いですが、真夏は半日陰の風通し
の良い場所にしましょう。
冬は5℃~8℃位のの気温を保つと収穫ができます。
もし寒さで茎葉が枯れても、凍結しなければ、春に
また芽を吹きます。
生育の最適な温度は15℃~18℃で、春秋が
生育期です。
・栽培用土について
赤玉土6:腐葉土3:砂1の割合で混ぜた土など
で、水はけの良いものが適しています。
根は深く張らないので土の深さは10cm程度でもOKです。
・水やり・肥料
湿り気のある土壌が好きなので、土の表面が乾いて
きたらたっぷりと水を与えます。
保水力の高い土を使うと根が腐ることがあります
ので注意です。
10日に1度、液体肥料を与えましょう。
でも、肥料はなくても育ちます。
・増やし方について
「タネまき」と「さし木」で増やせます。
タネまきの時期は、春なら4月~5月、秋なら9月
です。
さし木の場合も、春と秋が良いです。
適当な長の茎を、用土に挿しておきます。
簡単に根が出てきますよ。
・収穫と手入れにつて
葉が茂ってきたら、随時、摘み取って下さいね。
芽先は軟らかくて食べやすいですよ。
・栽培の注意について
クレソンは頑健で自生しているのもありますが、
寄生虫がいることがあるので、注意です。
でも、火を通せば大丈夫ですよ。
注意をもうひとつ。
水やりの際、土が水浸しでもOKですが、葉が水に
浸かると腐ってくるので注意!
さらに、黄色く変色したクレソンの葉っぱには有毒成分
が混じり始めますので、食べないでネ!
簡単でしょ!?
クレソンは、ビタミン類やミネラルなどの栄養価の
高い植物で、『健康草』とも呼ばれるのです。
肉料理の付けあわせや、おひたしなどで、積極的に
利用したいハーブですネ。
ドライにした葉は、ハーブティーにも良いですヨ。
是非、クレソンで、家族の笑顔を育てましょう!
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