日本を代表する文豪、夏目漱石の小説には、
ハッとするような美しい表現や、
名言が、数多く登場します。
純粋に物語を楽しむのもいいですが、
こういった「名言」に注目しながら読むのも、
また違ったおもしろさが、ありますよね。
ここでは、夏目漱石の「こころ」の名言や、
私が好きな言葉を、ご紹介します。
夏目漱石の「こころ」の名言
- 精神的に向上心のないものは馬鹿だ
まるで、キャッチコピーのようなインパクトと、
「馬鹿」という言葉のセンスに、
「感銘を受けた」という声が、多数聞かれました。この言葉こそ、最も人気のある
「こころ」の名言ではないでしょうか。 - 恋は罪悪ですよ。わかっていますか。
「恋は盲目」よりももっと強い、
「恋は罪悪」という言葉に、衝撃を受けた人も
多いのではないでしょうか。「こころ」を読んだ当時は、ピンとこない表現でも、
大人になって読み返してみると、意味が何となく
わかるようになる、名言だと思います。 - 私は鉛のような飯を食いました。
ご飯も喉を通らない精神状態のなか、
平静を装いつつ、食事をする様子を、
「鉛のような飯」と、表現しています。ご飯を鉛に例えるとは、さすが漱石!あっぱれです。
日常生活でも活用できそうな、名言ですよね。 - (善人が)急に悪人に変わるんだから、恐ろしいのです。
「人間って恐い…!」と思わせる、言葉です。
いい人が、悪い人に豹変する時ほど、
恐ろしいことはないですよね。この後に、「だから油断ができないんです。」
と、続きます。現代にも通じる名言ですよね。 - 私は死ぬ前にたった一人で好いから、
他人(ひと)を信用して死にたいと思っている。
あなたはそのたった一人になれますか。
なってくれますか。少し長めですが、この言葉も印象深いです。
人を信じたいのに信じられない、
もどかしい気持ちが、うまく表現されています。「たった一人になれますか。なってくれますか。」
という言葉の畳み掛けに、グッときます。
まさに、名言ですね!
いかがでしたか。夏目漱石の「こころ」の名言や、
私が好きな言葉を、ご紹介しました。
夏目漱石以外の小説にも言えることですが、
学生の頃に読んでいた小説を、大人になって
読み返すと、新しい発見がありますよね。
私は、最近さくらももこさんのエッセイを
読み返したのですが、学生の頃よりも、
内容に、共感できました。
きっと、著者の執筆時の年齢と、私の年齢が、
同世代になってきたからだと思います。
また、10年後20年後に読み返すと、
新たな発見がありそうで、ワクワクします。
あなたもぜひ、「こころ」をはじめとする、
名作を、読み返してみて下さいね!
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