インスタントラーメンは、手軽で美味しいけれど、
あんまり健康には良くない。
そんなイメージって、ありませんか?
私の、固定概念なのかも、しれませんが、
何故か、そんなイメージがあって、
食べると美味しいんですが、罪悪感も伴います。
インスタントラーメンは、本当に、
健康に良くないんでしょうか?
よく、かんすいや、化学調味料に含まれる、
食品添加物が良くない、
容器の成分が、お湯で溶け出すのでは、と言われています。
実際、本当のところはどうなのか?
これについて、調べてみました。
かんすいは有害?
即席麺だけでなく、ラーメン全般には、
かんすいと言うものが、含まれています。
このかんすいが、ラーメン独特の、コシや縮れ、
黄色い色合いを出しているので、
これ無しには、ラーメンは成り立ちません。
かんすいには、炭酸ナトリウムと、
炭酸カリウムの混合物や、リン酸塩が、
混合されている場合も、あります。
なんだか、名前だけ聞くと、えっ?大丈夫なの!?
とお思いになるかもしれませんよね。
これらは食品添加物ですが、日本食品添加物協会が、
定めた規定をクリアしたもので、かんすい確認証を、
添付したものしか、販売されていません。
でも昔は、規定もなく、ずさんであったことは、
否めません。
実は、戦後の物資が、不足した時期のことですが、
苛性ソーダを主成分とする、粗悪なかんすいが、
出回ったことがあります。
苛性ソーダとは、水酸化ナトリウムのことで、
洗濯用に使われていたものを、
なんと、食品に使用していたんです。
水酸化ナトリウムは、劇物指定されている薬品で、
名前は似ていますが、炭酸ナトリウムと、
水酸化ナトリウムは、別のものです。
今では、食品への使用が厳密に、
制限されているので、ご安心下さい。
この、水酸化ナトリウムは、今でも、
製造用剤としては、認められています。
しかし、最終的に食品が出来上がる前に、
中和か除去することが、定められていますので、
人体に影響はありません。
かんすいが、体に悪いと言われているのは、
昔のイメージが、先行してしまっているのだと言えます。
カップ麺は容器に注意?
インスタントラーメンでも、袋入りのものや、
発泡スチロールや紙製の、容器に入ったものが、
ありますよね。
容器に入っているものは、容器が何製で出来ているか、
少し、気にかけてみて下さい。
発泡スチロールの場合、容器にお湯を注ぐと、
わずかながら、発ガン性物質の、スチレンが、
溶け出てくることがあります。
但し、このスチレンも、発ガン性としては、
コーヒーや、漬物と同じくらいとされており、
それ程、気にしなくて、良いかもしれません。
それでも、やっぱり、発ガン性があるとなると、
嫌だと言う方は、容器が、紙製のものを選ぶか、
陶器の器に移して、お湯を注いで下さい。
化学調味料(旨味調味料)は肥満の素?
インスタントラーメンに付属されている、スープの素。
あの粉の中には、旨味調味料が含まれています。
化学調味料と言う名称の方が、馴染みがあると思いますが、
イメージ改善のために、1970年代に、名称が変更され、
現在では、旨味調味料と言う名称に、変わっています。
-
旨味調味料主成分
- グルタミン酸ナトリウム
- イノシン酸ナトリウム
- グアニル酸ナトリウムなど
この中の、グルタミン酸ナトリウムを摂ると、
病的な肥満を引き起こすと言う、
報告があります。
しかし、この報告とは、反対に、長期間、
グルタミン酸ナトリウムを摂っても、
肥満にはならないと言う、報告もあります。
この二つの研究報告には、双方の、
思惑もあると思いますので、
どちらを信じるかは、難しいところです。
他には、舌の味覚を感じる器官である、
味蕾(みらい)を、旨味調味料は壊してしまう。
とも言われています。
また、それとは反対意見もあり、こちらについても、
判断は難しいところです。
過剰摂取は禁物
ところで以前、『スーパーサイズミー』と言う映画が、
公開されたのを、ご存じですか?
これは、某ファーストフード店のメニューを、
一日三食、1ヵ月食べ続けると、人はどうなるのか?
これについて、監督自らが、実験台となり、
食べ続けていく、ドキュメンタリー映画でした。
それは、極端な話だとは思いますが、
どんな食べ物でも、食べ過ぎは禁物です。
塩も砂糖も、元々は、人体に害はないものですが、
過剰摂取すると、高血圧や腎臓疾患、心疾患、
糖尿病などを発症します。
それと同じことが、インスタントラーメンにも、
言えるのではないでしょうか。
つまりは、一週間続けて、即席麺を食べ続けるなど、
偏食すれば、体を壊してしまいます。
栄養バランスが取れた、食事を心がけ、
インスタントラーメンは、たまに食べるくらいにすると、
問題なく、美味しく食べられると、言えるでしょう。
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