夜空に浮かぶ、たくさんの星。
そして、輝く月。
人類は、地球の衛星である、月に到達しただけで、
宇宙は完全に、未知の世界です。
しかし、最近は、民間会社の宇宙旅行ツアーなども、
組まれるようになってきて、そのうち、大航海時代のように、
宇宙へ繰り出す時代も、やってくるかもしれません。
もし、人類が、月以外の星に到達出来るとしたら、
目指す星は、太陽系のどれかの星と言うことに、
なるでしょう。
太陽系は、太陽から近い順に、
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星
の並びになっており、
この8つの惑星から、成り立っています。
地球のお隣さん、と言うと、火星と金星ですが、
中でも金星は、地球と大きさや質量が似ていて、
地球の双子星、とも言われているんですよ。
太陽系の惑星とはどんな星なのか、
似ていると言われている金星は、どんな星なのか、
詳しく見ていきたいと思います。
太陽系の惑星
大きく分けて、内惑星と、外惑星に分れていて、
内惑星は、水星、金星、地球、火星、
外惑星は、木星、土星、天王星、海王星です。
内惑星は、地球型惑星とも呼ばれ、
この4つの惑星は、岩石や金属などの、
気体には、なりにくい物質から、出来ています。
外惑星は、地球型惑星よりも、はるかに大きく、
全て地球よりも、4倍以上の大きさがあります。
木星、土星の組成は、主にガスで、密度も低く、
巨大ガス惑星と、呼ばれています。
天王星、海王星は、氷とガスで出来ており、
巨大氷惑星と、呼ばれています。
この中で、もし、人類が到達するとしたら、
距離や、惑星の組成から考えてみても、やっぱり、
地球型惑星である、双子星の金星が、一番可能性が高そうです。
金星の主な特徴
金星は、地表に大気が存在します。
地球で言うと、大気は、太陽からの紫外線などの、
有害物質から、生命を守ってくれる、とても大きな存在です。
現在の地球の大気は、窒素78.1%、酸素20.9%、
アルゴン0.93%、二酸化炭素0.03%となっています。
金星の大気は、二酸化炭素96.5%、窒素3.5%、
二酸化硫黄0.015%、水蒸気0.002%、一酸化炭素0.0017%などです。
この大気の、組成の違いが、地球が生命の住む星に、
金星は、生命の住まぬ星になったと言えます。
金星は、大気のほとんどが、二酸化炭素です。
人間で言うと、二酸化炭素の濃度が7%を超えると、
死に至ると言う、毒性があります。
更に、二酸化炭素の性質として、温室効果があります。
この温室効果のせいで、温められた大気が、
いつまでも、地表に留まることになります。
金星の地表の気温は、平均で464度、
最低でも、400度を切ることはなく、最高500度です。
この、灼熱地獄で誕生する生命、生きられる生命は、
地球の物差しで測ると、難しいように感じます。
更に、追い討ちをかけるように、気圧が高く、
金星の地表は、地球の水深900m程の気圧です。
そして、金星の地表では、数mの風しか吹きませんが、
上空では、スーパーローテーションと呼ばれる、
秒速100mを超える、凄まじい風が吹いています。
また、金星の自転はとても遅く、金星の1日は、
地球の約117日にあたり、自転の向きも逆なので、
金星では、太陽は西から昇り、東に沈みます。
もし、人類が金星の地表に、降り立ったとしても、
1日がとんでもなく、長くて、方位も間違えそうですね。
最後に
双子星と呼ばれる、片方は、生命で溢れる星となり、
もう片方は、生命の痕跡が見えない死の星です。
原始の地球は、金星と似たような大気だった。
と言う説もあります。
ほんの少し、何かが違っていたら、
金星にも、地球と同じような人類が居て、
青い星を、見上げている可能性もあった訳です。
そして、この青い地球も、このまま温暖化が進めば、
金星のような、灼熱地獄になることも、起こり得ます。
そう考えると、夜空に輝く金星は、私たちに、
警鐘を鳴らしてくれているようにも、思えてきます。
いつまでも青く美しい地球で、あり続けるよう、
そこに住む命の一つとして、私たちも、
努力をしていかなくては、いけませんね。
そして科学技術は、日進月歩、進化しています。
私たちが生きている間に、その目で、
宇宙空間に浮かぶ、青い地球を見ることが出来る日も、
そう、遠くないことかもしれません。
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