近年、小学生の体力低下が、
目立ってきているようです。
その原因として考えられるのが、
- 塾やお稽古事などの学習活動、室内遊び時間の増加
- 空き地や生活道路といった、手軽な遊び場の減少
- 少子化にともなう、一緒に遊ぶ仲間の減少
が体力低下につながっていると、言われています。
体力低下は、深刻な問題になっていて、
スキップができない、靴ひもが結べない、
ケガをしやすいなどの、子ども達が増えています。
それにともない、小学校では、体育の指導要領を、
平成20年に改訂されたそうです。
今と昔では、指導要領が、どう変わったのか、
今回は、そこに注目してみたいと思います。
今と昔の学習指導要領の違い
文部科学省の「小学校学習指導要領」によると、
旧指導要領
健康・安全についての理解を通して、
運動に親しませるとともに
健康の増進と体力の向上を図り、
楽しく明るい生活を営む態度を育てる」
↓ ↓
新指導要領
健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって
運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに
健康の保持増進と体力の向上を図り,
楽しく明るい生活を営む態度を育てる」
健全な精神は、健全な肉体に宿る、という
言葉があるように、
新しい指導要領では、小学生の体育は、
体力向上につながる、心と体の基礎作りを
中心として、改定されたみたいですね。
具体的な授業内容
では、実際の授業内容は、
どう変化したかというと、
旧指導要領
↓ ↓
新指導要領
上記の表を比べてみると、
高学年は、ほぼ変わらず、低学年・中学年の
内容が細かく分類されるようになりました。
また、全学年通して体の基礎作りを
重点に置いているのが、わかります。
低学年のうちから、鉄棒、跳び箱、マットなどの
器具に慣れ親しみ、遊びを通して、
それぞれの運動・ゲームのルールを学び、
中学年では、遊びから少し本格的な競技
(例えば、低学年では、マットに転がるだけだったのが、
中学年では、基本的な回転や倒立技を身につけるなど)をし、
それに加えて、保健の知識を学ぶように変わっています。
まとめ
昔は、今と違って室内での遊びが少なかった
ことと、子どもが多かったこともあって、
自然と外で遊んで、体力をつけていたみたいですね。
なので、体育の授業内容もそれほどまで、
重要視されていなかったようです。
ですが、冒頭で述べたように、時代の変化にともない、
子どもをとりまく環境が変わったことで、
体を動かす機会を意識的に増やして、
体力向上を図ろうとしているのですね。
体育の授業だけでなく、保護者の方にも
子ども達を外に遊びに連れて行くこと、
体を動かすことを教えることを
積極的に行ってほしいと、呼びかけられています。
明るく元気な子ども達が増えていく、
そんな社会になるよう、私自身もできることは、
積極的にやっていかないといけないなと、
今回の記事を書いていて思いました。
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